被災者発信、メウロコ地震対策

防災だけじゃ足りない。防災・避難・復興まで、震度7被災体験を基に、リアルに指南します。

地震の備えを全然してない人が、最低限するべき3つの事

最近、地震が増えたと感じる人も多いのは。

 

そろそろ、大きいのがくるかも。

地震に備えなきゃダメよね。

判ってるけど、何もできてない。

何からしたらいいのかな。

 

そんな人に、地震の備える為に、最低限するべき3つの事をお伝えします。

まずは、ここから、始めて下さい。

 

1. 寝室の安全性を確保する

 

まず、寝室をチェックしてください。

寝ている間に地震が来ても、安全が保てる環境を作って下さい。

 

寝ている場所は、安全ですか?

ベッドや寝ている場所の周りに、大型の家具はないですか?

タンスや本棚、大型テレビなどは、凶器となります。

直下型地震の激しい揺れでは、タンスが倒れるのではなく、飛ぶこともあります。

チェストなどの引出しは、手前に飛び出してきます。

観音開きの棚などは、耐震ロックをしていないと、中身が放射線状に飛び散ります。

本棚なども、手前に倒れて中の本が雪崩のように、崩れかかります。

こうした、全ての家具が倒れ、飛び散る最悪の状況を、シュミレーションしてみて下さい。

 

それでも、あなたの寝ている場所は安全ですか?

もし、安全でないなら、家具を動かして下さい。

寝室には、大型家具を置かないのが基本です。

タンスの隣に寝るとか、命取りですよ。これだけは、絶対にしないで下さい。

揺れたら、タンスを押さえるから大丈夫、と言っている人がいましたが、直下型地震の揺れは爆発に近く、押さえる時間などありません。

命を守る為ですからね。今すぐ取り掛かって下さい。

 

家具の固定は、金具タイプは、内部の梁のシッカリと固定しないと、充分な強度は期待できません。ツッパリポールは、震度7クラスでは役にたちません。

賃貸で、壁に固定出来ない人も多いでしょう。ですから、倒れると想定をした方が現実的です。

寝ている間は無防備ですから。子供部屋など、特に気をつけて家具を配置して下さい。

 

でも、家具を動かすのが大変、と思う方は、寝る位置を変えて下さい。

最初の揺れ、ファーストアタックから命を守る事。これが一番重要な地震対策です。

家の中に安全地帯を作る事。

ますは、ここから地震対策を始めましょう。

 

2. 自宅や職場の危険性を知る

自分の住む場所や働く場所の危険性を知っておく事は、とても重要です。

まず、津波や洪水、土砂崩れの危険性はないか。

また、木造の住宅に住む方と、鉄筋、鉄骨の住む方では、危険性が違います。

昭和58年以前に建てられた木造の住宅は大変危険で、倒壊の恐れが高いのです。古いビルも要注意です。

 

地盤も、危険性を知る上で、大切な要素です。実は、地盤によって、揺れは大きく異なるのです。

水にちなむ地名の土地は、地盤が緩い可能性があります。

斜面の建てられた建物は、やはり坂下の傾く傾向がありますし、

盛り土して建てられた建物は、地震に弱いです。

 

住宅密集地は、火災が発生する危険性があります。大地震の時の火災は延焼スピードが速く、逃げ遅れる事もあります。

こうした危険性を調べて、事前の知っておく事は、とても重要です。

 

例えば、古い建物や地盤の悪い場所の時は、地震後は速やかに屋外に出る。火災の危険性が高い地域は、早めに広域避難所に逃げる。避難経路を確認する。など事前に対策し、安全を確保する方法を考えて下さい。

 

3. 水とトイレットペーパーを備蓄する

 最低限、これだけはして下さい。

水は2リットルのペットボトルなら、150円程度で安売りしている事もありますよ。

トイレットペーパーも、多めに備えましょう。

 

水は、人が生きていく上で、絶対に必要なモノです。通販なども賢く利用して、一人6本は備えたいですね。

 

トイレットペーパーは、実は生産地が限られていて、関東から西に集中しています。

ですから、関東、東海、西日本で地震が起きると、流通が混乱して、まずトイレットペーパーが不足すると言われています。

その為、政府も備蓄を呼びかけているほどです。

食料の備蓄も必要ですが、まずは水とトイレットペーパーの備蓄から始めましょう。

 

地震対策は、命を守る対策です。

まずは、一歩踏み出す事から、始めて下さい。