被災者発信、メウロコ地震対策

防災だけじゃ足りない。防災・避難・復興まで、震度7被災体験を基に、リアルに指南します。

パパママ必見! 子供を地震被害から守る為に大切な事

地震対策には消極的な人も多いのですが、自分の子供の命が危ないと思ったら、無関心でいられないでしょう。

震度6強から震度7の大地震は、命の問題になります。

小さな命を地震被害から守るのは親の役目です。出来る事は何か、お伝えします。

 

まず、子供の過ごす環境を、安全に整えてあげて下さい。

これは、最も大切なことです。

最低限、寝る場所は、絶対に安全な場所にして下さい。

布団やベッドの周りに、大型家具や落下して危険なモノはありませんか?

タンス、テレビ、本棚、チェストの引出し、壁掛け時計など、全て凶器となります。

 

直下型地震の場合は、家具が倒れるだけでなく、飛ぶこともあります。阪神大震災の時には、飛んだタンスが自分の上を飛び越えた、という証言もいくつかあります。

考えられますか? 震度7とは、それほどの揺れなのです。

 

悲惨な話ですが、飛び越えた人は生きていますが、タンスや大型家具に潰された人も多数います。

 阪神大震災の時には、大型テレビで子供が犠牲になった例が多かったのです。

当時はブラウン管テレビの時代ですが、今どきの薄型テレビも重量が意外とあるので、注意が必要です。乳幼児なら、命に関るかも知れません。

 

もし、頭を落下物や倒れた家具で強打してしまった場合、震災時は適切な治療を受ける事が出来ません。

病院は運び込まれた重傷者で大混乱です。通常ならMRIなどを撮って、手術を受ければ助かるのに、停電で機器が使えなくなり、不幸な結果となってしまうのです

 

どうですか。お子様の寝る場所は安全でしょうか。

取り返しのつかない事になる前に、真剣に地震対策を進めて下さい。

大切の人の命を守るために。

 

また、地震後は、出来るだけ早く、子供を被災地の外の出してあげましょう。

避難所で長期に生活させる事は、避けてあげて下さい。

一時的でもいいので、安全を確保し、子供らしい我がままが言える場所に生活の拠点を移しましょう。

 

子供は、避難所でも意外と元気で、その姿に安心する親も多いのです。

小学校などの避難所は、友達もいて、無邪気に遊んでいます。

しかし、子供は避難所では、いっぱい我慢をしています。

不安で仕方がなくても、口には出さず気丈に振る舞う子もいます。

多くの人のいる避難所では、我がままも言えません。親の大変さを察して、いい子になろうと頑張っているのです。

阪神大震災では、そんな子供が大人になって、PTSDのような地震のフラッシュバックの苦しめられています人が多くいます。

解放することのなかった気持ちが、大人になって噴き出したのです。

 

そんな子供を作らないように、子供の気持ちを第一に、早期の他県避難などを検討して下さい。

例えば、親はどうしても被災地に残る必要があるなら、父親だけ残って母親と子供が避難するなど、柔軟に考えて下さい。

 

子供が友達と離れるのを心配する親がいますが、一時的な事ですし、新たな友達を作るチャンスかも知れません。

速やかに被災地の外に出て、安全な衣食住を整えてあげて下さい。