被災者発信、メウロコ地震対策

防災だけじゃ足りない。防災・避難・復興まで、震度7被災体験を基に、リアルに指南します。

4度の震災に学ぶ。大地震から命を守る為にシンプルに出来る事

今日は旧盆の送りです。

熊本地震でも、沢山に犠牲者が出てしまいました。

阪神、新潟、東日本、熊本。あの震災に悲劇を、繰り返してはいけません。

4度の震災から学び、命を守る為に出来る事は何なのでしょうか。

どうか、アクションを始めて下さい。

 

地震で命を落とす2大原因は、住宅倒壊等による圧死と、津波による溺死です。

これから命を守る術を、懸命に考えて下さい。

 

まず、自分の家、または職場など暮らす環境に、どんな危険性があるか、確認して下さい。

まず、家や建物は古いのかどうか、耐震化しているのか、地盤はどうかで、倒壊の危険性を見極めて下さい。

昭和58年以前に建てられた木造住宅は、震度7クラスの地震ではほぼ100%倒壊します。

古い家に住まないのは、一番の地震対策です。

シビアかも知れませんが、倒壊してから後悔しても遅いのです。

家賃が安いからと、古いアパートを選ぶのも、危険です。

こうした基本的な事への無知で、身内が命を落とした家族は、一生消えない後悔を胸に生きていくのです。

古い住宅に住む方は、いくら非常持ち出し袋を備えても、非常食を備えても、意味はありません。

今、出来る事はズバリ、耐震化か、転居です。

今は、寝室だけ耐震化する事が出来ますし、補助金を出す自治体もあります。

繰り返しますが、古い家に住んでいる方は、これしか命を守る術はありません。

アクションを起こして下さい。

 

 

倒壊の可能性が低い住宅は、室内の安全を確保して下さい。

寝室に大型家具を置かないのは、基本中の基本です。

家中に家具が倒れると想定して、生存スペースを確保できるか、シュミレーションして下さい。

危険な場所は、すぐに配置換えをして下さい。

 

津波対策は、自治体のハザードマップなどで危険性を確認して下さい。海沿いだけでなく、河川の洪水の危険のある地域も、被害が及ぶ可能性があります。

津波の発生時に、どこへ避難するか、確認して下さい。そして、到達予定時間内に本当に避難できるか、確かめて下さい。

もし、避難が不可能なら、真剣に高台に移転を考えて下さい。

津波は、避難場所に避難出来ても、想定を上回る高さの津波が来ると、助かりません。

可能なら、一刻も早く高台に移転して下さい。

 

今日、書いた対策は、難しい対策ばかりです。

なかなか出来ないと言う意見もあるでしょう。

しかし、命を守るとは、シンプルにこういう事なのです。

他に魔法は存在しません。命を落としてからでは、遅いのです。

命を守る為に、自身の危険性を知り、懸命に対策を進めなけばなりません。あの悲劇を繰り返さない為に。