被災者発信、メウロコ地震対策

防災だけじゃ足りない。防災・避難・復興まで、震度7被災体験を基に、リアルに指南します。

耐震化された建物に潜む危険。天井ボードの落下に注意を

区役所や銀行など、皆様が出入りする建物は、耐震化された物が多くなりました。

 

大手銀行などでは、支店には耐震基準を満たした建物を使用する規定を設けています。

耐震化されていれば安心、と思ってしまいますよね。

しかし、そうとは言えません。

耐震化されて建物の倒壊はまのがれますが、建物の内部に危険は潜んでいます。

天井ボードが落下する可能性があるのです。

 

ビルなどの天井には、石膏ボードが使われる事が多いと思います。

耐火性、断熱・遮音性が高いので重宝されています。

しかし、これが地震で落下すると、恐ろしい凶器になります。

石膏ボードは、1枚で10kg以上あります。これが天井から落ちると、ひとたまりもありません。

 

今日、大手銀行の支店に行ったところ、天井は全てボードが使用されていました。

ATMなどに身を隠す場所は無く、大地震の際には大変危険だと思いました。

熊本地震で倒壊した宇土市役所の内部映像をテレビで観ましたが、天井が崩落している箇所が多数見受けられました。

深夜の地震だった為、人的被害はありませんでしたが、人がいれば命を落としてもおかしくはありません。

 

耐震化してある建物だから安心、ではない事を、お判りいただけましたか。

 

役所や銀行、職場などの天井を、チェックしてみて下さい。

もし、天井ボードが使われていたら、安全な場所や身を隠せる場所が無いか、周りをチェックして下さい。もし、身を守るスペースが無い時には、カバンなどで頭を守ります。

職場ならクッションなど、頭を守れるモノを身近に置きましょう