大地震の時に危ない建物を、簡単に見分ける方法【立地編】
昨日は室内編でしたが、今日は立地で判る危険性についてお伝えします。
傾斜地に建っている
傾斜地に建っている建物は、「盛り土」と「切り土」があります。
斜面に土を盛って平面にしたのが「盛り土」、斜面を削って平面にしたのが「切り土」です。
危険なのは、「盛り土」です。隣接している家でも、「盛り土」と「切り土」では、被害が全く異なる事があります。
斜面に建つ建物は、やはり斜面側に傾く事が多いです。
水辺に建っている
川辺や海辺に建っている建物は、地盤が弱い可能性が高く、液状化の被害に遭いやすいです。
津波や川の氾濫のリスクもあります。
ウォーターフロントの高層マンションは、建物自体の耐震性が高くても、周囲のインフラ(道路、橋、トンネルなど)が液状化で被害を受けると、住環境としては厳しくなります。
新興住宅地
沼や泉、田畑を埋め立てて宅地にした場所を、私はいくつも知っています。
土地の成り立ちを慎重に調べましょう。その土地に古くから住む人に訊ねてみるのも良い方法です。
高低差のある坂の下
すり鉢状の坂の下は、昔、川が流れていた場所の可能性があり、地盤が弱いことがあります。
水に因む地名の場合は、特に避けましょう。
極端な段差
土地が食い違う様に、極端に高低差がある場合は、断層である可能性があります。
東京では、中央線沿線など、都心でも多く見られます。
崖や丘の上
眺めの良い家になりますが、傾く可能性が高いです。傾くと、ジャッキアップに数百万円かかる事もあります。
古い住宅密集地
狭い路地も多く、火災の延焼の可能性が高いです。
また、自宅を耐震化しても、隣家がもたれかかるように倒れてくるリスクもあります。
木造住宅が密集している場所は、出来るだけ避けましょう。
大地震の時に、住環境は命を分ける要因にもなります。
家族の安全を第一に、選択して頂きたいと思います。
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