被災者発信、メウロコ地震対策

防災だけじゃ足りない。防災・避難・復興まで、震度7被災体験を基に、リアルに指南します。

地震の時は、火事場泥棒にも注意が必要。その対策は

大地震の発生時などは、悲しいですが、火事場泥棒が出ます。

人の弱みに付け込む最低な行為ですが、避難の際には対策が必要となります。

熊本地震でも、被災地をうろつく不審者が目撃されています。

また、不審者が避難所に入り込む事もあります。

 

避難の際に戸締りが可能な場合は、家中の鍵を閉め、厳重に戸締りして下さい。室内の様子が判らないように、カーテンや雨戸も閉めましょう。

貴重品は、なるべく持って避難します。

泥棒除けで、電気をつけて避難するのは危険です。通電火災を防ぐため、ブレーカーは必ず落として避難します。

 

本来は、玄関に避難先を書いたメモなどを張って避難した方が、家族や周囲に無事を知らせる事が出来ます。

しかし、火事場泥棒を防ぐためには、メモなどは張らないほうが良いです。

家族の為に、郵便受けや植木鉢の下などに、鍵を置いている家もありますが、地震の時は避けましょう。

避難先は事前に家族で話し合っておきます。または、災害伝言ダイヤルなどを利用しましょう。

 

やはり一戸建てや集合住宅の低層階が危ないですが、マンションの高層階でも油断しないで下さい。

屋上から雨どいを伝い、ベランダに侵入される事もあり、特に角部屋は狙われやすいので注意が必要です。

 

家が壊れてしまい、戸締りが不可能な場合は、貴重品を出来る限り持ち出すのが、一番の対策です。

家財などは、ある程度、諦めるしかありません。

「倒壊危険」と張り紙をしたり、開いている場所にガムテープなどを張り巡らせると、多少効果があるかも知れません。

心配なので、夜に見回ろうと思うかも知れませんが、夜の被災地は危険なので避けましょう。

不審者を見かけた時は、警察に通報して下さい。

 

避難所にも、不審者が入り込む事があります。

貴重品を持って避難している人も多いですが、肌身離さず持ち歩かなければ危険です。

その為、避難の時には、非常持ち出し袋の他に、ウエストポーチや肩掛けバックの様な貴重品入れを用意します。

貴重品を入れられる、防災ベストも市販されています。

 

被災者を更に苦しめる、こうした卑劣な犯罪は許せません。

対策をしても、侵入を全てが防げる訳ではありませんが、不審者に注意を凝らし、地域全体で監視をして下さい。