被災者発信、メウロコ地震対策

防災だけじゃ足りない。防災・避難・復興まで、震度7被災体験を基に、リアルに指南します。

交通事故と同じ? 気持ちが楽になる地震対策の考え方

地震対策と言うと、億劫になったり、必要以上の怖さを覚えてしまう人もいると思います。

 

地震対策は、交通事故の対策に近いと考えてみて下さい。

ラッキーな人は、人生で一度も体験せずに済みます。

ただ、かなりの人は、人生で一度、または数度、遭遇してしまいます。(私は既に2度、体験しました)

 

予防対策をしても、残念ながら、全てが防ぎきれる訳ではありません。

ただ、事前の対策は、被害を少なくする上で、とても大切です。

例えば、車両の交通事故を想定して下さい

安全なボディーの車で、エアバックを装備していれば、被害は最小限に抑えられます。

一方、全く対策しない無防備の状態は、バイクに乗っているような状態で、事故では投げ出されてしまいます。

被害の差は明らかでしょう。

 

地震を防ぐことは出来ませんが、被害を最小限に留める減災の努力をして下さい。

自分の為にも、家族の為にも、地域の為にも。

チョットした努力をする事で、後の人生が大きく変わってきます。

 

交通事故と違うところは、沢山の人が同時に被災する事です。

でも、肝心なのは、自分の命を守る事です。

自分の命を最優先に全員が動けば、全体の被害は減るはずです。

どうすれば自分の命が守れるのか、事前に対策をこのサイトで学んで下さい。

第一に自分、次に家族、です。隣人など地域の人も大切ですが、欲張らないで下さいね。

まずは、自分だけは、そして家族は、絶対に無事で切り抜けると、必死になって下さい。

 

無事に切り抜けたら、一刻も早く立ち上がる事を考えましょう。

みんな一緒に、という共助の考え方は、動きが制限され、一歩間違うと立ち上りが遅れます。

復興も個々で考え、なるべく早く動き出して下さい。

個々が立ち上がるからこそ、地域が立ち上がるのです。

震災直後の対応は、「元に戻りたい」という感情にとらわれず、一時的な事と考え、自由な発想で動いて下さい。

被災地を一時的でも出ると、冷静な判断が出来るようになります。

 

そして、一刻も早く、生活の立て直しに入って下さい。

国や自治体の対応を待つと、何か月もかかります。

いつまでも動けなくなると、立ち上がりも当然遅れてしまいます。震災の影響は数年から十数年の長い間に及びます。不幸がそれだけ長く続いてしまうのです。

 

地震は天災です。

大地震に遭遇しても、ある程度は諦めるしかありません。

なるべく被害を少なくし、素早く立ち上がる事。それが、最善の対策です。

大地震を恐れるのではなく、軽やかに乗り越える事を目指しましょう。