地震対策に耐震リフォームは大切。費用は? 補助金は? 注意すべき点は?
熊本地震以降、注目を集めているのが、耐震リフォームです。
大地震から命を守る為に、最重要なのが住む家の安全性です。
阪神大震災では、住宅倒壊による圧死が死亡原因の大部分を占めました。
特に昭和56年5月30日に以前に建てられた住宅は、震度7の地震には耐えられず、ほぼ100%が倒壊するとされています。
耐震リフォームは、壁や柱を補強して、倒壊の危険性を減らす工事です。
建物全体を完全に耐震化できる訳ではありませんが、倒壊をまのがれる事が出来れば、生存の可能性は格段に上がります。
気になる費用ですが、統計では100~150万円が多く、約半数が187万円以下となっています。
意外と安い、と思った方もいるでしょう。
これはあくまでも参考値で、住宅の坪数や基礎の状態で、金額が大きく変わってきます。
また、耐震診断や、耐震設計にも、別途料金がかかります。耐震診断だけでも、10~15万程度かかりますが、自治体で補助金を出している所も多いので、HPで確認して下さい。
耐震工事にかかる費用は、自治体で補助金を出しているところが多いのですが、自治体によって助成の割合が違うのが現状です。
例えば、東京都でも、50%を補助する区もあれば、15%の区もあります。
また、条件がありますので、事前に確認が必要です。
やはり、ある程度の資金は必要で、耐震リフォームに踏み切れない人も多いでしょう。
しかし、これは命を守る工事です。
何にお金をかけるべきか、考えてみて下さい。
住宅が倒壊すれば、非常持ち出し袋も食品備蓄も、全て無駄になります。
熊本地震の被害の写真を見れば、リアリティが伝わると思います。
今、日本は地震の活動期に入っています。4度の震災の教訓を、忘れないで下さい。
もし、迷っているなら、耐震診断だけでも、受けてみて下さい。
費用は、補助金が出る場合が多く、数万円程度で済みます。
まずは、お住まいの自治体に相談する事をお薦めします。
民間の不動産業者でも耐震診断を行っていますが、残念ながら一部には悪徳業者も含まれています。
民間の場合には、複数に依頼して、比較する事が大切です。
不安を煽って、契約を迫る業者もいます。特に高齢者宅に訪問セールスをする業者には、注意して下さい。
耐震リフォームが進んでいないのは、必要性と補助の仕組みを知らない人が多いからでもあります。
そろそろ、一歩を踏み出しませんか。
あなたの命は、何よりも大切なものですから。
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