被災者発信、メウロコ地震対策

防災だけじゃ足りない。防災・避難・復興まで、震度7被災体験を基に、リアルに指南します。

大地震の後は水に注意。内陸でもある水の危険性とは?

大地震の後には、水にも注意しなくてはなりません。

 

まずは津波です。津波の危険性は、沿岸部では常にあります。

注意しなくてはいけないのは、地震の震度が小さくても、大きな津波の危険性があるという事です。

離れた沖で地震が起きると、地上の震度は小さく、警戒心が薄れますが、大津波が来ることもあります。

 

津波でもう一つ、気をつけたいのは、津波の到達時間です。

想定される南海トラフ地震は、東日本大震災に比べ、遥かに津波到達時間が早いのです。

東日本大震災では、津波到達には1時間以上かかっています。

しかし、南海トラフ地震では、静岡県沼津市・静岡市・浜岡原発・浜松市、和歌山県新宮市・串本町、高知県土佐清水市などでは、なんと5分以内に第一波が到達するとされています。

特に和歌山県串本町にいたっては、2分後の予想です。

これでは、警報発令も間に合わない可能性が高いので、地震後には即刻避難を決断しなければなりません。

神奈川県鎌倉市には34分後に到達予定で、10メートルの予想が出ています。

しかし最近の研究で、震源地によっては、遥かに早く津波が到達する可能性がある事が判りました。

津波から命を守るには、安全な高い場所に避難するしかありません。避難は時間との勝負です。

 

また、内陸でも、水に注意する必要がある場所があります。

海抜の低い所と、河川の周辺です。

津波は河川を遡ることがあります。堤防が地震の揺れで決壊して、低地の住宅街に流れこむ可能性があります。

 

地下街も注意が必要です

地下は地震の揺れには強いと言われますが、水が入り込むと危険です。

海水や河川の水の危険性に加え、地下水が噴き出す恐れもあります。

地下鉄の出口に海抜が書かれている事があるので、日頃からチェックしておきましょう。

 

住宅では、水道管が緩んだり破壊されたりして、漏水する事があります。

我が家も、阪神大震災では漏水の被害を受け、マンションの和室から漏水しました。直後は天井に何箇所からも垂れる水を受けるのに、バケツや鍋など総動員で、大変な思いをしました。

 

水は、思っているよりも怖いものです。

日頃から、リスクを調べておきましょう。