被災者発信、メウロコ地震対策

防災だけじゃ足りない。防災・避難・復興まで、震度7被災体験を基に、リアルに指南します。

大地震の後には、噴火の可能性も。火山と地震の関係

大地震の後には、火山の噴火にも注意しなければなりません。

火山と地震は、密接な関係があります。

地震が噴火を誘発する事もありますし、噴火が地震を誘発する事もあります。

 

地震が噴火を誘発するのは、火山のマグマだまりは、炭酸飲料の様に揺らすと圧力が高まり、一気に噴き出す性質があるからです。

東日本大震災の3日後に、富士山の直下でM6クラスの地震が発生しました。

その時、多くの火山学者は、富士山は噴火したと確信したそうです。

 

首都圏直下型地震や南海トラフ地震などが発生した場合、周辺の火山が噴火する事は充分考えられます。

 

東日本大震災の後に、全国で火山が活発化しました。

富士山は地下20km以内の浅い場所にマグマだまりが存在しています。

御嶽山、浅間山、吾妻山、草津白根山など、今も活動が活発化している火山が多数あります。

桜島、阿蘇山など九州周辺は特に多いので、熊本地震の影響が今後も心配されます。

 

火山周辺の市町村は、ハザードマップを参考にして下さい。

火山から離れていても怖いのは、火山灰による被害です。

火山灰はガラス質なので、目に入ると角膜を傷つけます。また吸い込むと危険です。

マスクとゴーグルなどを準備しておきましょう。

車は、カバーをかけると、フロントガラスの傷などを防止できます。

火山灰は、精密機械の故障や、停電をひきおこします。大停電にそなえ、ランタンと多めの電池、電池式スマホチャージャーなどを準備すると安心です。

また、断水の可能性があるので、水は必ず備蓄しましょう。

流通が混乱する事もあるので、トイレットペーパーや食料の備蓄も必須です。

基本的には、地震用の備蓄をして、多めの電池とマスク、ゴーグルを追加しましょう。

 

噴火が大地震を誘発する事もあります。

桜島では、大正3年の大正大噴火の際に、M7.1の大地震が発生しました。噴火開始から約8.5時間後の発生でした。

マグマの侵入で地殻の強度が低下し、蓄えられていた歪が解放されたと考えられています。

その為、近年の桜島噴火活発化の際にも、市民に地震への警戒が呼びかけられました。

 

M9クラスの地震の後には、必ず大噴火が起こっている、とのデータがあります。

東日本大震災の後の余波は、まだ収まっていません。

やはり、気になるのは、富士山の沈黙です。

地震も火山も、同時に備えましょう。