被災者発信、メウロコ地震対策

防災だけじゃ足りない。防災・避難・復興まで、震度7被災体験を基に、リアルに指南します。

地震から大切なペットを守るには○○が必要。被災後は早い決断を

ペットは大切な家族の一員です。

人間の家族と同じように、地震対策をして下さい。

 

まず、生活スペースを安全に整えるのは、人間と同様です。タンスが倒れたり、食器棚や本棚などからの落下物などは、とても危険です。

壁掛け時計、棚に置かれたガラスの写真立てなども落下すると、小動物には思わぬ凶器となります。

 

また、いざという時に備え、備蓄するのも人間と同じです。フードや衛生用品などは、多めに買いだめする習慣をつけましょう。

 

避難に備え、キャリーケースも必須です。地震がおきて避難する場合は、避難所で他の方に迷惑がかからないように、必ずキャリーケースなどに入れましょう。

大型犬などは、リードをつけての避難になりますが、興奮して逃げてしまわないように気をつけて下さい。

 

避難所の設営には、いくつか考慮しなければならない項目があります。例えば、高齢の方、障害をお持ちの方、外国の方への配慮などです。また、ペットへの配慮も、項目に入っています。

しかし、このペットの問題は、避難所設営でも頭を悩ませる課題なのです。

 

避難所に専用スペースを設けるのが理想ですが、人であふれ屋根のあるスペースに納らない時、ペットの為に1部屋を準備する事は難しいのです。

例えば、フレンドリーで外飼いでも大丈夫なワンちゃんなどは、軒下などで保護し、避難所の癒しになってくれるかもしれません。

しかし、他の犬猫なども沢山避難してきます。室内飼いで、自由な生活をしていたペットは、他のペットと仲よくするには難しいでしょう。気ままな猫などは、環境変化に強いストレスを感じます。

 

結論から言って、ペットを連れて避難所で長期に生活するのは、無理があります。

なるべく早い段階で、被災地から出て、ペットと安全に暮らせる環境を手に入れて下さい。

この決断は早ければ、早いほど良いのです。

震災後は、ペット可の物件が限られるので、早いもの勝ちです。

 

意外に思われる方もいると思いますが、被災地に留まっても、得する事はありません。劣悪な環境の避難所に留まる必要などないのです。

そして、大地震がおきても、日本中が潰れる訳ではありません。少し移動すれば、安全でライフラインの整った場所は必ずあります。

 

地震の場合は、初期の混乱が収まるまで1、2カ月はかかります。

その時期は、被災地に残っていても、状況は悪化するだけです。

速やかに、被災地の外に出て、生活の立て直しの足掛かりを作って下さい。

ペットや家族が健やかに過ごせれば、復興への励みにもなる筈です。

 

どうしても避難所の残りたいなら、ペットは預かりボランティアなどに一時的にでも託して下さい。ペット同伴は、仮設住宅や借り上げ復興住宅入居の足かせになる事もあります。

辛いですが、まずは生活を立て直し、ペットが安心できる環境が整ったら、引き取りましょう。

 

ペットを飼っていると、地震がおきると大変ですが、復興の励みにもなってくれます。

 

ペット対策で大切な事は、ズバリ、お金を貯めておくことです。

もし地震がおきたら、そのお金で、速やかにペットと快適に暮らせる環境を手に入れましょう。

シビアですが、現実的な対策です。