被災者発信、メウロコ地震対策

防災だけじゃ足りない。防災・避難・復興まで、震度7被災体験を基に、リアルに指南します。

2020オリンピックの東京に潜む危険性と、特殊な事情とは

リオオリンピックが閉幕し、いよいよ2020東京オリンピックが現実味を帯びてきましたね。

東京都民としては、閉会式の引継ぎセレモニーにワクワクしました。

 

しかし水を差す様ですが、東京には、地震、テロ、放射能といった危険性が常にあります。

目を反らしたくなる事ですが、見て見ぬふりでは済まされません。

 

首都圏直下型地震が切迫しているのも事実ですし、プレートが4枚も絡んだ関東地方は、世界でも有数の地震危険地帯です。

その危険地帯に首都があるのは、世界的にも稀有な事なのです。

ご存じの通り、関東・東京は、歴史的にも大地震に繰り返し襲われています。

大地震は首都・東京の宿命なのです。

阪神大震災以降、日本は地震の活動期に入りました。

東京がこの4年間を無事に過ごせるか、保障はありません。

869年の貞観地震は、東日本大震災をおこした東北地方太平洋沖地震と良く似ているとされています。

その9年後に、首都圏直下型地震とされる相模・武蔵地震M7.4が発生、関東地方南部に大被害をもたらしました。

2011+9=2020

最近は関東周辺の地震活動が活発化しています。

オリンピックを無事に迎えられるよう、祈るしかありません。

 

原発も、福島第一原発の2号機の核がどうなったのか誰も把握できない状態です。

地震や地下水接触などで、爆発の危険もゼロとは言えません。

そうなれば、関東も放射能の危険に晒されます。

東海村や浜岡原発などが津波危険地域にあるのも、不安の要因です。

 

また、テロの危険性も、オリンピックを控えた東京では、ありうる事です。

東京都民に配布された防災本「東京防災」には、テロへの備えも載っていましたね。

平和ボケしていますが、ミサイル攻撃も無いわけではありません。

 

このように、東京には様々な危険性が潜んでいます。

 

災害時には、首都・東京だけが持つ、特殊な事情により、更に危険性が増す事があります。

 

東京の最大の問題点は、人の多さです。

どこに行っても、大混雑、大行列には、東京人は慣れていますね。

これが、災害時には、大変危険な要因となります。

例えば、ラッシュ時に地震が襲えば、東京は大混乱になりますね。

地下鉄の駅などでは、出口に人が殺到して、パニックになる恐れが高いでしょう。

道路や狭い通路など一カ所に人が集中して、身動き出来なくなるかも知れません。

そこに余震が襲い、ガラスなどの落下物が降り注いだり、火に巻かれる危険性など、考えたらゾッとしますね。

将棋倒しになって、圧死する人が出るかも知れません。

人が殺到する場所は、多人数同調バイアスが働き、自分も行きたくなるのですが、なるべく避けるのが賢明です。

 

また、多種多様な人々が集まっているのも、問題です。

東京は、全国各地から、また世界各国から人が集まってくる都市です。

また、地域でのコミュニケーションが稀薄で、隣人の顔が判らないのも普通です。

このような場所では、共通認識が薄く、倫理観が働きにくくなってしまします。

その為、地震の時には、過剰反応からパニックが起きたり、デマが流れたり、買い占めに走ったりする可能性があります。

最悪の場合、略奪も起きるのではないか、と心配しています。

東日本大震災の時には、東京のコンビニで食品が棚から無くなりましたね。

「自分だけ」「我先に」「みんなやってるから」

悲しいですが、東京には、そうした側面があります。

混乱に巻き込まれず、自分を保って下さい。

 

このように東京に暮らすという事は、常に危険と隣り合わせなのです。

知人には、「なぜ、そんなに危険な東京に住んでいるの?」と良く聞かれます。

今の日本には、ここに住めば安心という安全地帯はありません。

東京出身ですし、利便性と魅力にあふれた東京に、まだ当分は住み続けるつもりです。

東京に暮らす人々は、防災意識を強く持たなければいけません。

避難や復興についても、他の地区とは違う考え方で動かなければなりません。それについては、また書きます。

自分や家族を守る術を、知って頂きたいと思います。

 

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