被災者発信、メウロコ地震対策

防災だけじゃ足りない。防災・避難・復興まで、震度7被災体験を基に、リアルに指南します。

防災の日に、家族で話し合おう。地震の時の対応と連絡方法

9月1日は、大正関東大震災が発生した日で、防災の日です。

これを機に、家族で話し合いの時間を持ちましょう。

 

大地震に遭遇して、一番判ったのは、家族の大切さです。

殆どの人が、まず頭に浮かべたのが、家族の事でした。

阪神大震災の時にパニックが少なかったのは、三連休明けの早朝の地震だった為、家族が一緒だった人が多かったからです。

これが平日で、家族は離れ離れだったら、もっとパニックになっていたと思います。

 

地震にあったら、どう動くか

まず、地震にあった時に、どう動くかを決めておきましょう。

家族がバラバラの時に、それぞれが動いてしまうと、巡り会えなくなってしまいます。

 

子供がいる家は、子供は動かず、親が動くのが基本です。

子供は学校や避難所などで待機して、安全に待つように伝えます。

時間がかかっても、必ず迎えに行く、といって安心させて下さい。

 

高校生以上の自分で判断がつく年頃なら、学校など状況に応じた安全な場所で待機し、無理に帰宅しないよう、伝えます。

その後、落ち着いてから、伝言ダイヤルなどで家族間の連絡を取り合います

 

大人同士も、その居場所の近くで安全を確保し、無理に帰宅したり、移動したり、しないようにします。

 

よく、熱血漢な人は、親族が被災すると、駆けつけようとしますが、大変危険ですし、被災地にとっても迷惑な行為ですので、絶対に避けましょう。

 

もし、動けない人が一人で家に残っている時は、警察や消防に助けを求めましょう。

混乱で繋がらない場合は、SNSで情報拡散する手もあります。

 

とにかく、被災地での移動は危険ですし、人命救助を妨げる恐れもあるので、避けましょう。

焦らず、各自の安全を確保して下さい。

 

ひとつ、注意しなければならないのが、東京都の場合です。

東京都は、震災時には、環七閉鎖を行う方針を立てています。

環状7号線を閉鎖し、人や車両は、外に出る事は出来ますが、原則中に入る事は出来なくなります。

これは、都心部の車と人を減らす、復旧と人命救助に大変有効な方法です。

ですが、例えば親が環状7号線の外にいて、子供が環状7号線の中の学校に通っている場合は、迎えに行けません。

その場合は、焦らす留まり、連絡を待つように伝えて下さい。

 

連絡方法

震災時には、通信が途絶え、連絡がつきにくくなります。

複数の連絡方法を確保しておきましょう。

三角法という、遠地の親戚に連絡するのもいい方法です。

携帯会社等が提供する災害伝言ダイヤルも、使い方を調べてみましょう。

TwitterやLINEなどSNSも、通信状態によって使えるものもあります。

家族で共有しておきましょう。

自宅から避難する時、メモなどを張ると、火事場泥棒に狙われる可能性があります。

メモを残す、家族だけの秘密の場所を決めておくのも、いいかも知れません。

 

家族とはいえ、まず自分の安全を守る事が第一です。

家族全員が自分を守れば、家族全員が幸せでいられます。

家族の誰かを助けようと焦って動くのは危険な行為です。

その事を、家族全員で再確認して下さい。