被災者発信、メウロコ地震対策

防災だけじゃ足りない。防災・避難・復興まで、震度7被災体験を基に、リアルに指南します。

地震対策で、正しい家具の固定の仕方とは? 賃貸ではどうする?

地震対策で重要なのが、家具の固定です。

ちゃんと出来ていますか。

固定の重要性を判っていても、出来ていない家庭も多いのではないでしょうか。

また、やっているつもりでも、正しく出来ていない事もあります。

今日は、地震対策の第一歩、家具の固定についてお伝えします。

 

タンスや食器棚・本棚など、大型家具を固定するには、L字金具で壁や柱にしっかりと固定する必要があります。

ここで、注意したいのが、壁に固定する時は、壁の中の梁を探して、そこにボルトが一定の長さが入らないといけない、という事です。

ただ壁に固定しただけでは、震度6強~7クラスでは、すぐに金具が抜けてしまい、殆ど効果はありません。

壁の中の梁を探すには、壁をハンマーなどで叩いて、音の違いを聞きわける方法があります。

一般の方にはむずかしいので、工務店等に依頼する方が無難です。

 

家具の固定は、少し大変だと感じましたか。

賃貸などで、壁に穴を開けたくない方も多いと思います。

そうした方には、ツッパリポール型の転倒防止具が有効です。

 

アイリスオーヤマ 防災グッズ 家具転倒防止伸縮棒 ML 高さ50-80cm ホワイト KTB-50

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ただし、天井の材質によっては、使えない事もあります。

耐えうる重量もありますので、説明書を良く読んで設置して下さい。

 

手軽に出来る方法としては簡単な方法は、段ボールで上に開いている隙間を埋める事です。中には、衣服などを詰めて下さい。

段ボールは紙で弱そうですが、震度7クラスでも転倒しないと実験結果が出ています。

 

家具の固定は重要ですが、出来ない場合は、家具を配置換えする方法もあります。

家具が転倒した時をシミュレーションして、転倒しても生存スペースが残る配置にして下さい。

就寝するスペースの近くには、タンスなどの大型家具を置かないのが基本です。

タンス部屋をつくり、大型家具を一部屋に集めて、そこに寝ないのもお薦めの方法です。