被災者発信、メウロコ地震対策

防災だけじゃ足りない。防災・避難・復興まで、震度7被災体験を基に、リアルに指南します。

震災時の夜の停電は、想像以上に怖いと知って欲しい

昨日、東京区部の広い範囲で停電があり、交通機関が止まるなど、混乱が起きました。

ただ、昼間の時間帯だった為、電気に消える怖さは感じなかったかも知れません。

 

大地震発生時は、停電が発生します。

夜の停電は、想像以上に恐ろしいものです。

まず、震災時の停電は、完璧な闇です。

夜に電気を消した時、目を凝らせば少しは見えるのは、街頭や電化製品の待機電源など、僅かな灯りがあるからです。

すべて消えてしまうと、目を開けても、全く何も見えません。

 

まず、地震の揺れで落下物が散乱していますが、それが把握できない怖さがあります。

阪神大震災の時、地震発生直後、灯りを求めて、這うような姿勢で、手探りで家の中を動き回っていました。

やっと灯りを見つけて、点けた瞬間、

「えーっ」と驚いて、声を上げてしまいました。

床には、足の踏み場の無い程、物が散乱していましたが、想像できていなかったからです。

床には、ガラスの破片もありましたし、ゾッとしたのは、観音開きの棚に入れてあったガビョウが、リビングの床に散乱していた事です。

灯りを点けるまで、こんな事態になっているとは、想像出来なかったのです。

不用意に動き回ると、危険です。

ベットの脇にスリッパなどを用意すると良い、と言われますが、大地震の後は絶えず余震が襲います。2.3歩、歩いては揺れる、という感じです。

ですから、暗闇では、四つん這いになって進んでいました。手や膝を怪我する可能性も高いです。

倒れそうな棚や、落ちそうな落下物も見えません。

暗闇の中は、危険がいっぱいなのです。なるべく家の何カ所かに、懐中電灯などを置きましょう。

 

屋外に避難する時も、足元や落下物の危険は、把握が困難になります。

懐中電灯等はあっても、局所的にしか見えません。

地割れや散乱する瓦礫、落下しそうなガラスや看板など、把握できないまま外を歩くのは、とても恐ろしいと感じます。

その結果、動きたくない、という感情が強くなり、避難が遅れます。

実は、私自身がそうでした。

 

夜の停電は、火災のリスクも高めます。

ロウソクなど火を使う人が増えるからです。

また、暖房器具やドライヤーなど、避難する前に電源を落とさなければなりませんが、暗闇ではスイッチが入っている事を忘れがちです。またブレーカーを落とすのも、忘れがちです。

その為、再通電した時に火災が発生する原因になります。

 

夜の停電は、何より恐怖心を高めます。

火災の炎を見て、パニックが起きるたり、混乱が起きる事も予想されます。

ランタンなどを、必ず準備しておきましょう。

 

 

地震対策アドバイザーとして、リアリティのある地震対策の普及に努めています。

今後も、身近な地震対策を発信していきますので、よろしくお願いいたします。

 

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