被災者発信、メウロコ地震対策

防災だけじゃ足りない。防災・避難・復興まで、震度7被災体験を基に、リアルに指南します。

大地震の時にやってしまいがちな3つの誤った行動とは

基本的な事ですが、大地震がおきた時、まず何をしたらいいか、判っていますか?

 

実は、この基本さえ間違って認識している人が多いのです。

年齢によって、学校などで教えた防災対策が違うからです。

また、災害時の心理によってひき起こされる間違いもあります。

 

地震の時にやってしまいがちな過ちとは何でしょうか。

お伝えします。

1. 火を消そうとする

地震がおきたら「まず火の始末」と思っていませんか。これは間違いです。

まず、台所で火を使っている場合、火災の心配から、すぐに火を消すべきだと考えるでしょう。

しかし、台所は、家の中で最も危ない場所の一つです。食器棚からガラス食器などが落下して、大変危険です。

ですから、他の部屋にいる時に、台所に向かうにはNGです。台所にいた時には、とにかく頭と身体を守りましょう。

火の始末は、揺れが収まってから、周囲に気を配りながら、ゆっくりと行って下さい。

都市ガスの場合は、大きな揺れを感知すると、自動で元栓が閉じます。

台所以外で火を使っている場合でも、消火は揺れが収まってからにして下さい。

まず第一は、頭と身体の安全確保です。

慌てて動くと、落下物で頭を打ったり、足元に散乱したガラスで怪我をする可能性もあります。

火は怖いですが、初期なら消火も出来ます。消火の為に、身体を危険に晒さないようにして下さい。

 2. 室内に留まる

 大地震の後、建物が大丈夫だと、つい室内に留まろうとしてしまいますよね。

でも、たとえ建物が倒壊していなくても、柱や梁にダメージを受けている可能性があります。

地震の後は余震が続きますし、熊本地震のように更に大きな地震がおきる事があるのです。それによって、致命的なダメージを負い、建物が倒壊するかも知れません。

また、一見ダメージが無くても、ガスの配管が破壊され、ガス漏れの危険性もあります。

地震の後は、一旦屋外に避難して、様子を見て下さい。

3. みんなについていく

地震後に、どう行動するかは、現地に状況を見て、また情報収集をして、自ら決定しなければなりません。

しかし、避難している人が一定方向に動くと、そちらに動きたくなりますね。

ただ、それが安全な行動とは、誰も保障してくれません。

もしかしたら、無責任に乏しい情報で「あっちに逃げろ」と言う人がいるかも知れません。

災害時は、判断ミスが命を奪います。

人に判断をゆだねず、自分で判断する事が大切です。