被災者発信、メウロコ地震対策

防災だけじゃ足りない。防災・避難・復興まで、震度7被災体験を基に、リアルに指南します。

地震防災は、揺れへの対策だけでは不十分。火災、津波、噴火、放射能対策も

地震に備えていますか。

地震防災というと、地震の揺れに対する防災があります。

耐震化や、室内に生存スペースを確保して、命を守るのが、最も重要です。

しかし、防災対策は、それだけでは不十分です。

地震は、二次的な災害を引き起こす事があります。海に囲まれ、火山が点在し、住宅が密集し、原発のある日本。

火災、津波、噴火、放射能への対策も、地震対策として考えなくてはなりません。

 

まず、火災の危険性は、全ての場所にあります。震災火災は延焼スピードが速く、あっと言う間に危険が迫ります。

遠くで煙や炎が見えたら、広域避難場所など、安全な場所に速やかに避難を開始して下さい。

その際には、なるべく大きな道を選ぶことが大切です。路地などでは、家屋の倒壊で、閉じ込められることがあります。

あなたの住む場所や働く場所の広域避難場所の場所を調べておきましょう。

ただ、人が詰めかけて動けないような状態の場所は、避けて下さい。いざという時、逃げられなくなります。

小学校などの避難所は、住宅街の中にある場合も多く、火災に対して安全は保障されていません。

火災対策は、火を出さない事が何より重要です。

ローソクなどの火を使わない、初期消火、通電火災を防ぐためにブレーカーを落とすなどです。

しかし、延焼すると消火はほぼ不可能ですので、逃げるのが一番の選択肢になります。

貴重品を持って、速やかに逃げて下さい。

 

津波も、海に囲まれた日本列島は、沿岸部は全て危険と言えます。

自治体が避難対策をしていますので、情報収集をして下さい。

注意が必要なのは、揺れの大きさと、津波の大きさは比例しないという事です。

海上の離れた場所で大地震がおきると、地上の震度が小さくても、大きな津波が襲う事があります。

命を守るには、速やかな避難しかありません。しかし、南海トラフ地震などは、東日本大震災より震源が陸地に近く、津波が早く到達します。

津波への対策は、高所への避難しか方法がありませんが、どの高さなら安全かは判りません。

逃げられるかどうか、自身の判断になります。命の問題です。

避難が困難な人は、高台への移転なども考えて下さい。

 

火山の噴火も、大地震が誘発する事があります。

風向きによって、遠方にも火山灰が降る事があります。対策として、マスクとゴーグルなどを用意しておくと安心です。火山に近い方は、ハザードマップで住む場所の危険性を確認しておきましょう。

 

原発が各地にある日本は、放射能対策も必要となります。

測定器があると安心ですが、自分で持たなくても、SNSなどで情報が入るかも知れません。福島の原発事故以降、簡易測定器を持つ人が増えました。

マスコミの情報は、あてに出来ないのは福島の時に判りましたよね。

放射能対策としては、室内待機に備えて、水と食料を備蓄して下さい。

特に、水は福島の事故に後に、東京で水道水が一時的に飲めなくなりましたよね。多めの備蓄をお願いします。