被災者発信、メウロコ地震対策

防災だけじゃ足りない。防災・避難・復興まで、震度7被災体験を基に、リアルに指南します。

無理なく出来る地震対策。好きなお菓子やおつまみを買っておこう

地震対策と言うと、気が重くなる人もいるでしょう。

最近は、スーパーなどでも非常用のフリーズドライ食品などが手に入るようになりました。

でも、少し価格が高いので、躊躇してしまいますね。

若い一人暮らしの方なども、非常用食料は置くスペースが無く、備えていない人の多いのでは?

 

でも、そんなに難しく考えなくて大丈夫なんです。

簡単に出来る食品備蓄は、自分の好きなお菓子やおつまみを買っておく事です。

地震用でなくていいんです。普段から食べて下さい。

ただ、絶えず、何かしらの食品が家にある状態をキープして、あとは普通に食べて下さい。

ローリングストックの考え方ですね。

何故、お菓子やおつまみかと言うと、理由があります。

それは、軽くて、日持ちがして、すぐに口に入るからです。

震災の現場では、袋をあけて、すぐに口に入るものが一番いいのです。

お湯を沸かす調理は、余震やガス漏れの危険があるので、直後は無理です。

フリーズドライ食品は水でも戻りますが、1時間程度時間がかかります。

せんべい・クッキー・クラッカー・スナック菓子・するめ・チーズ・かまぼこ、つま缶等、何でもいいので、好きなモノを特売の日に多めに買いましょう。

自分の好きなモノを買うのですから、苦にはなりませんね。

100円ショップに行けば、1000円もあれば、たっぷり買えます。

お気に入りのお店のお菓子をストックしてもいいでしょう。

カンパンもいいのですが、震災の現場では、食べなれたモノの方がホッとします。

すこし多めに買っておく。こんな習慣が、いざというとき、助けになるのです。

あと、ジュースやお茶でもいいので、飲み物を買っておけばベターです。

 

地震後、避難する際には、通電火災を防ぐため、ブレーカーを落とさなければなりません。

冷蔵庫の中身が傷むので、まず食べられる食品はその場で食べて、軽いお菓子を持って避難して下さい。

 

お金をかけなくても、チョットした心がけで、地震対策になります。

ぜひ、楽しみながら実践して下さい。

大地震の後には、噴火の可能性も。火山と地震の関係

大地震の後には、火山の噴火にも注意しなければなりません。

火山と地震は、密接な関係があります。

地震が噴火を誘発する事もありますし、噴火が地震を誘発する事もあります。

 

地震が噴火を誘発するのは、火山のマグマだまりは、炭酸飲料の様に揺らすと圧力が高まり、一気に噴き出す性質があるからです。

東日本大震災の3日後に、富士山の直下でM6クラスの地震が発生しました。

その時、多くの火山学者は、富士山は噴火したと確信したそうです。

 

首都圏直下型地震や南海トラフ地震などが発生した場合、周辺の火山が噴火する事は充分考えられます。

 

東日本大震災の後に、全国で火山が活発化しました。

富士山は地下20km以内の浅い場所にマグマだまりが存在しています。

御嶽山、浅間山、吾妻山、草津白根山など、今も活動が活発化している火山が多数あります。

桜島、阿蘇山など九州周辺は特に多いので、熊本地震の影響が今後も心配されます。

 

火山周辺の市町村は、ハザードマップを参考にして下さい。

火山から離れていても怖いのは、火山灰による被害です。

火山灰はガラス質なので、目に入ると角膜を傷つけます。また吸い込むと危険です。

マスクとゴーグルなどを準備しておきましょう。

車は、カバーをかけると、フロントガラスの傷などを防止できます。

火山灰は、精密機械の故障や、停電をひきおこします。大停電にそなえ、ランタンと多めの電池、電池式スマホチャージャーなどを準備すると安心です。

また、断水の可能性があるので、水は必ず備蓄しましょう。

流通が混乱する事もあるので、トイレットペーパーや食料の備蓄も必須です。

基本的には、地震用の備蓄をして、多めの電池とマスク、ゴーグルを追加しましょう。

 

噴火が大地震を誘発する事もあります。

桜島では、大正3年の大正大噴火の際に、M7.1の大地震が発生しました。噴火開始から約8.5時間後の発生でした。

マグマの侵入で地殻の強度が低下し、蓄えられていた歪が解放されたと考えられています。

その為、近年の桜島噴火活発化の際にも、市民に地震への警戒が呼びかけられました。

 

M9クラスの地震の後には、必ず大噴火が起こっている、とのデータがあります。

東日本大震災の後の余波は、まだ収まっていません。

やはり、気になるのは、富士山の沈黙です。

地震も火山も、同時に備えましょう。

大地震の後は水に注意。内陸でもある水の危険性とは?

大地震の後には、水にも注意しなくてはなりません。

 

まずは津波です。津波の危険性は、沿岸部では常にあります。

注意しなくてはいけないのは、地震の震度が小さくても、大きな津波の危険性があるという事です。

離れた沖で地震が起きると、地上の震度は小さく、警戒心が薄れますが、大津波が来ることもあります。

 

津波でもう一つ、気をつけたいのは、津波の到達時間です。

想定される南海トラフ地震は、東日本大震災に比べ、遥かに津波到達時間が早いのです。

東日本大震災では、津波到達には1時間以上かかっています。

しかし、南海トラフ地震では、静岡県沼津市・静岡市・浜岡原発・浜松市、和歌山県新宮市・串本町、高知県土佐清水市などでは、なんと5分以内に第一波が到達するとされています。

特に和歌山県串本町にいたっては、2分後の予想です。

これでは、警報発令も間に合わない可能性が高いので、地震後には即刻避難を決断しなければなりません。

神奈川県鎌倉市には34分後に到達予定で、10メートルの予想が出ています。

しかし最近の研究で、震源地によっては、遥かに早く津波が到達する可能性がある事が判りました。

津波から命を守るには、安全な高い場所に避難するしかありません。避難は時間との勝負です。

 

また、内陸でも、水に注意する必要がある場所があります。

海抜の低い所と、河川の周辺です。

津波は河川を遡ることがあります。堤防が地震の揺れで決壊して、低地の住宅街に流れこむ可能性があります。

 

地下街も注意が必要です

地下は地震の揺れには強いと言われますが、水が入り込むと危険です。

海水や河川の水の危険性に加え、地下水が噴き出す恐れもあります。

地下鉄の出口に海抜が書かれている事があるので、日頃からチェックしておきましょう。

 

住宅では、水道管が緩んだり破壊されたりして、漏水する事があります。

我が家も、阪神大震災では漏水の被害を受け、マンションの和室から漏水しました。直後は天井に何箇所からも垂れる水を受けるのに、バケツや鍋など総動員で、大変な思いをしました。

 

水は、思っているよりも怖いものです。

日頃から、リスクを調べておきましょう。